テーマ

CREAM ーCreativity for Arts and Media

現在、一部の人たちのみが生産と流通に関わってきた映像は、デジタル化によって多くの人が自由に扱える道具へと変化しています。今後、私たちにとって文字だけではなく、映像が重要なコミュニケーション・メディアになる時代が必ず来るでしょう。
多くの人々が映像を使って社会に参加していくために、多様な個人のあり方が反映される表現と記録について考え、体験するフェスティバルになります。

  • 展示 in 新港ピア、BankART Studio NYK

    新港ピア会場と、BankART StudioNYK会場の2会場にて国内外の先進的な映画監督やアーティストの作品や様々な研究調査の記録映像を見たり、ワークショップに参加しながら映像の現在を体験。

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  • CREAMコンペティション

    芸術表現の領域を越えた新しい映像表現が、私たちの今後の社会とどのように関わってゆくのか、その問いかけともなるオールジャンルの映像作品を対象とした国際コンペティション。

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  • 上映 in 東京藝術大学大学院映像研究科馬車道校舎

    11月の土・日・祝日/計11日間に渡りアジアプレミアとなるピピロッティ・リストの『PEPPERMINTA』などアーティストによる映画、CREAMコンペティション応募・受賞作品、日本の若手監督作品特集、日本、中国、エジプト、韓国、イギリスなど国内外の作家・キュレーターによるセレクション・プログラムなど、全21プログラムを上映。

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  • ラボスペース

    ビデオを片手にサポートクルー(市民ボランティア)が大奮闘。アーティストの制作現場やインタビュー、プレイベントのドキュメントなどはもちろん、独自の番組制作や、会期中の放送にもチャレンジ。

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  • 関連イベント in 新港ピア

    10/31-11/2の3日間開催されるオープニングイベントを皮切りに週末・祭日を中心に様々なイベントを開催。

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  • フォーラム

    未来の映像を使う表現やコミュニケーションについて考えるには、それを語るのに相応しい言葉を作り出していくことが不可欠です。国内外の研究者やアーティストが集い、3日間に渡り、議論を積み重ねます。

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名称

ヨコハマ国際映像祭2009

テーマ

CREAM[Creativity for Arts and Media]

会期

2009年10月31日(土)~11月29日(日)【30日間】11:00-19:00(土日祝/10:00-19:00)

会場

新港ピア、BankART Studio NYK、東京芸術大学大学院映像研究科馬車道校舎、他サテライト会場

主催

横浜国際映像祭2009実行委員会(横浜市、(公財)横浜市芸術文化振興財団)

DEEP IMAGESー海としての映像

この地球上で映像とまったく無縁に住むことは難しくなりつつあり、私たちは映像によって世界とつながっていると言っても過言ではないでしょう。とりわけ、近年の技術発達によって一部の人だけではなく、多くの人にとって一般に生活する中で映像を見る、作るといった機会は急速に増えています。

つまり、映像は私たちにとって社会とどう関わっていくかという見方から考えるべき技術なのです。芸術表現においても、美術、映画、身体表現、音楽などの異分野が、こうした汎用性のある映像技術の発達によって共通の視覚文化に参加している同時代の状況をみてとれます。

従来であれば異なる固有の領域にあったものが、他の領域と接触することをこの映像祭では重要視していきます。古いメディアと新しいメディアが共存や相互交渉をする関係を保つことや、異なる芸術分野が積み重ねてきた固有の表現が混じり合っていくことで、これからの未来にはどのような表現が生まれていくのでしょうか。

また、映像は人が、異文化と接触すること、空を飛ぶことや移動すること、自然を観察することなどにおいても大きな役割を担ってきました。このように、視点を移動させることで、自分が眺めるだけではない別の見方による世界のあり方に気づくために映像はまさに欠かせないものなのです。そして、それらは表現と呼ぶものばかりではなく、私たちの歴史や記憶と結びつく記録メディアとしての映像です。現実のなかに潜むまだ気づかれていない可能性を映し出すこと、そして移動することによって複数の見方を獲得することは受容器としての映像のみならず、現実に働きかけをおこなうものにさえなるでしょう。つまり、物事や出来事の表層にとどまるものではなく、私たちの間に横たわり、そのなかに身体を差し入れるような深みのある、海のような存在として映像をみなすことを提案したいと考えています。

ディレクター 住友文彦

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住友 文彦(すみとも ふみひこ)

1971年東京生まれ(38歳)。
東京大学大学院総合文化研究科表象文化論コース修了。スパイラル/ワコールアートセンター、金沢21 世紀美術館建設事務局学芸員、NTTインターコミュニケーションセンター学芸員などを経て’06年~ ’08年まで東京都現代美術館事業企画課企画係長。’04年には日中韓の若手アーティストを紹介する「アウト・ザ・ウィンドウ展」、「アート・ミーツ・メディア:知覚の冒険」展などを企画。’07年に中国を巡回した「美麗新世界展」などで、日本の現代美術を海外へ紹介する企画にも関わる。特定非営利活動法人アーツイニシアティヴトウキョウの副理事も務める。